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一般構造用圧延鋼材(SS材)

SS材は炭素含有量が0.15~0.2%の低炭素鋼に分類される炭素鋼です。流通量が多く比較的安価であり、切削加工性と溶接性に優れているため、幅広い分野で使用されています。SC材と比べると炭素含有量が少ない分、強度面で劣ります。SSの後の数字は、引張強さの最小保証値を指しています。化学成分の規定が厳しくないため、ロット毎にわずかに加工条件が変わる可能性があります。

一般構造用圧延鋼材(SS材)の特徴

切削加工性に優れる
SS材は炭素含有量が少ない軟鋼であるため、硬度が高くありません。その代わりに切削加工性に優れています。また、板金加工やレーザーカット加工などの加工もできるため形状の自由度が高く、幅広い分野で使用されています。
耐食性が低い
耐食性が低いため、通常はめっきや塗装などの表面処理を施して使用します。耐食性が求められない場面では黒錆で覆われた黒皮材が使用されることもあります。こちらは寸法精度が出ないため、部品加工では表面を綺麗にしたミガキ材を使用することが多いです。
汎用性が高い
広く流通している素材であるため、入手がしやすく、価格も比較的安価です。同じく汎用性の高いSC材と比べると強度が低いですが、SS材は溶接加工にも適している点から、強度面で問題がない場面ではSS材の採用が多くなります。
化学成分の規定がない
SS材は化学成分の規定がほとんどない素材です。有害物質であるリンと硫黄のみ上限規定があり、それ以外の物質については規定がありません。引張強さの下限についても規定がありますが、ロットによって多少の品質の違いは出ます。
熱処理性に劣る
炭素の含有量が少なく、熱処理で強度の向上するのに必要な炭素量0.3%を下回ります。そのため熱処理による強度の向上は行うことができません。その一方で加工の熱による強度の変化を考慮する必要がなく、扱いやすいという面もあります。
溶接加工性に優れる
熱による硬度の変化が起こりにくいので、溶接加工を問題なく行うことができます。大きな応力を受ける構造である箇所の溶接では、溶接構造用圧延鋼材を使うほうが適しています。通常の構造ではまずSS材から検討して問題ありません。

一般構造用圧延鋼材(SS材)の種類

SS400

比重7.8 / 鉄鋼素材の中では軟らかい素材です。炭素量が少ないため、焼入れなどの熱処理による強度向上はできません。

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