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機械構造用炭素鋼(SC材)

SC材は炭素含有量が0.1~0.6%の低炭素鋼から中炭素鋼の鋼材です。機械的強度が高く、熱処理による特性変化に向いた素材です。流通量の多く汎用的で、精密機械部品などの広い範囲で使用されます。

機械構造用炭素鋼(SC材)の特徴

強度が高い
同じく流通量が多いSS材よりも機械的強度が高く、機械や装置などの構造用の部品として使用されます。ボーリングヘッドやピン、ベアリングなどの機械用部品の素材として選定されています。硬さ、引張強さ、耐磨耗性に優れています。
切削加工性に優れる
熱処理前の状態は、切削加工がしやすい素材です。切削加工で形状の完成後、熱処理を施すことが一般的な加工手順です。一方で、溶接加工には不向きな素材です。溶接後の冷却時に割れが発生することが多く、また、溶接の熱の影響で硬化し、加工が難化します。
耐食性が低い
一般的な鉄鋼材と同様に、SC材は耐食性が低く、錆びやすい素材です。腐食を防ぐために、めっきなどの表面処理を施して使用する機会が多いです。黒染めやパーカーライジング、無電解ニッケルめっきなどの表面処理を行うことができます。
熱処理性に優れる
熱処理による特性変化に優れています。炭素量が多くなるほど焼入れ硬度が高くなり、炭素量が0.3%以上の材質は焼入れ効果が高いです。使用頻度の高いS45CやS50Cは炭素量が0.45%以上ある材質で、焼入れによる硬度上昇に向いた材質です。
入手性が高い
流通量が多く安価で入手しやすい材質であるため、機械部品や家庭用機器の部品など、広く利用されています。SS材が化学成分の規定がないのに対して、SC材は規定があります。材料の表面・内部ともに品質が良く安定した加工が可能です。
溶接加工性に劣る
高温の状態から冷却するとひび割れが発生しやすい材質です。また、溶接の熱により意図せず焼入れになってしまい、その箇所が硬化して加工しにくくなります。そのため、溶接には向いておらず、溶接が必要になる箇所がある場合は他の材質を使用します。

機械構造用炭素鋼(SC材)の種類

S45C

比重が7.8で、0.45%の炭素を含む機械構造用炭素鋼鋼材です。硬さと靭性のバランスに優れた汎用的な素材です。

S50C

S45Cよりも炭素の量が多くなり、硬度・引張強さ・耐磨耗性が高い素材です。一方でS45Cよりも脆い特徴があります。

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