
真鍮
真鍮の特徴
- 硬度
- 一般的に亜鉛の割合が増すごとに硬度は高くなりますが、同時に脆さも増します。
- 優れた加工性
- 真鍮には鉛やビスマスが含まれており、これにより非常に切削しやすく、特に快削真鍮は加工性に優れます。高度な精密加工が必要な部品の素材に使用されます。
- 安価
- その加工性の良さと材料入手性の良さが相まって、他の材質にて同形状の製品を作るより安価にできます。
- 電気を良く通す
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銅と亜鉛の合金である真鍮は、合金のなかでも電気伝導率が高いという特徴があります。
電気伝導率は銀の次に高く、銀を100として97以上です。
- 優れた展延性
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真鍮は展延性に優れており、材料を破損させずに柔軟に変形することが可能です
薄く広げたり細く伸ばしたりと加工をすることが可能です。
- 熱間鍛造が可能
- 歪んだ結晶が正常な結晶に変化する再結晶温度以上に熱した金属に対して行う加工をすることができます。これにより複雑な形状にすることもできます。
真鍮の種類
黄銅2種
比重8.4 / 一般に広く「しんちゅう」と呼ばれている材質。(BST2 C2700)
黄銅3種
比重8.5 / 展延性・深り加工性に優れ、メッキ性が良い。(BSP C2801)
快削黄銅
比重8.4 / C2700・C2801の切削性を良くした材質。(BSB C3604)
真鍮の注意点
真鍮は、空気中では徐々に表面が酸化されて酸化銅(黒ずみ)という皮膜に覆われます。
メッキ加工やクリアコートなどの加工を施していなければすぐに錆びたり、黒く変色してしまいます。
また、真鍮は銅と亜鉛の合金のため水分に弱く、触って手垢や汗などがつけば湿気や汗の影響で変色や錆が進行します。
ラテックスなどのゴム製品と相性が悪く、ラテックス類・生ゴムに塗ると黄銅の成分(銅と亜鉛)によりゴムを分解腐食させてしまいます。
真鍮の用途
紙幣の印刷機などの精密機械や水洗便所の給水管や便器給水スパッド、理化学器械類や鉄道模型等の素材、弾薬の薬莢や金属模型などに広く使用されています。
日本では仏具や金管楽器などに多く使用されています(金管楽器の別名であるブラス(brass)は黄銅の英名に由来)。
また、1948年から2021年現在に至るまで日本で発行されている五円硬貨の素材としても使われています。
金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされ、貧者の金とも呼ばれます。
日本の時代劇において小道具として使われる偽の小判も多くは真鍮製です。
電流が流れやすいという特徴を活かして、コネクターコンセントのような接続器の素材としても使用されています。
真鍮は無垢材で用いるとずっしりとした重厚感があり、また酸化することで表面が時間が経つとともに変わって行くことから、革小物やアクセサリーでは好んで使われます。
真鍮は使うほどに強い金属光沢が抑えられてやわらかい表情になり、日焼けが進んだ革とよく馴染みます。
デザインの面で見れば変化していく、魅力的な表情を持つ素材です。
ひとくちに真鍮といっても先ほどの銅と亜鉛の合金の中で、亜鉛がどれくらい含まれるかによって、色合いや質感が変わり、その後の加工などでさらに変化します。
メタルスピードでは、真鍮のプレートから、部品、ネジまで加工が可能です。
数量も単品ものから、100個以上の量産まで承っております。
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研磨も込みで加工可能です。

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