金属加工・金属切削加工

HPM38の特徴と用途

2020.01.20

HPM38とはSUS420J2を改良した金属素材であり、日立金属工具鋼株式会社様のブランド鋼材で金型用鋼として用いられています。
プラスチック成型用金型鋼材に要求される鏡面性・被加工性・耐食性など、製品や樹脂に対応する特性を備えています。

HPM38の特徴

HPM38はSUS420J2を改良した、13Cr系含Moのステンレス鋼です。
プリハードン状態で出荷されるため切削後に熱処理する必要が無く、コストを抑え、納期を短縮することが可能になります。
性能面ではSUS420J2以上の耐食性があり、クロムメッキが必要なく、錆が生じないので金型の保管、管理面で優れています。
また熱処理での寸法変化も少なく、鏡面仕上性が非常に優れています。

HPM38の用途

HPM38は主に精密プラスチック成型用金型鋼材として用いられます。
一般的なSC系の鋼材のように、耐久性を向上させる為の切削後の焼き入れ焼き戻し、またその後の研磨仕上げを行う程度まで性能を必要としていない場合に使用されます。
中程度に焼き入れ焼き戻し処理がされた状態で出荷される鋼材なので、そのままの状態で切削加工し使用する事が出来ます。
そのためコスト面に優れ、焼き入れ焼き戻し後の歪みが小さく、寸法変化が微細な為、精密な金型に適しています。
透明品成形型、難燃樹脂成形型、難燃剤添加樹脂用とHPM38が使用される金型は多岐に渡ります。

HPM38の特性(参考値)

化学成分 C(0.40),Si(0.4),Mn(0.4),Cr(13.5),Mo(0.6)
硬度 プリハードン:29~33HRC 焼入焼戻し:50~55HRC
熱処理条件
プリハードン:29~33HRC
焼入焼戻し後:50~55HRC

熱膨張係数 RT~100℃(*10-6 /℃):10.4
RT~200℃(*10-6 /℃):11.1
RT~300℃(*10-6 /℃):11.5
RT~400℃(*10-6 /℃):11.8

引張強度20℃(MPa):1910
伸び(%):13
絞り(%):35
0.2%耐力(MPa)1620

熱伝導率 20℃(W/(m・K)):22.1
100℃(W/(m・K)):25.5
200℃(W/(m・K)):26.7
300℃(W/(m・K)):28.5
400℃(W/(m・K)):29.6

プリハードン鋼についてはプリハードン鋼の種類と特性の記事を御覧ください。

HPM38の用途

化粧品ケース、プリンやヨーグルト、ゼリーの食品容器など身近な物から、医療機器、通信機器部品、家電製品、OA、レンズ、ゴムなど幅広い金型用鋼として用いられています。

HPM38の加工実績

過去に30x30x10mmサイズ等の加工実績がございます。
弊社ではHPM38について材料手配から熱処理、加工、溶接まで一貫して承ります。
また、HPM38のような各種改良材も他の材質と同じように小ロット・短納期でお受けすることができます。

メタルスピードではフライス・マシニング加工、旋盤加工など様々な加工に対応しております。
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