金属加工のワンポイント講座

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管用ねじの用途と検査方法

管用ねじは、配管や水道管等の接合部分に使用されるねじです。管同士を接続・結合するために用いられています。
電気配線、気体、液体などが通る管に用いられるので、機械的結合、気密性、耐密性、水密性を目的に使用します。

管用ねじの種類

管用ねじは国ごとの規格差による種類があります。ISO管用ねじ(管用テーパーねじ、管用平行ねじ)と、アメリカ管用ねじ(アメリカ管用ねじ、アメリカドライシール管用ねじ)に分類されます。これらはねじ山の角度が異なり、ISO管用ねじは55°、アメリカ管用ねじは60°です。

一般的に日本で使われているISO管用ねじの中で、管用テーパーおねじはR(PT)、管用テーパーめねじはRc(PT)と表記されます。R、Rcは現在のISO規格、()内のPTは旧JIS規格で使用されていたものです。管用平行ねじはRp(PS)、G(PF)と表記されます。図面ではアルファベットの後に呼び径を付けて、「R1/4」のように表記されます。

また、「R1/4-19」というように表記されることもあり、25.4mmに対する山数を表しています。この場合の「-」より後ろの「19」は25.4mmに19山という意味です。アメリカ管用ねじはNPT、アメリカドライシール管用ねじはNPTFと表記されます。こちらも「NPT1/4-18」というように表記され、1/4は呼び径、「-」より後ろの数字はねじ山数を表しています。

管用ねじの使い方

管用ねじには、耐密結合と機械結合という2種類の使用目的があり、目的別に使用するネジの組み合わせなども変化します。耐密結合にはR(PT)とRc(PT)の組み合わせ、またはR(PT)とRp(PS)の組み合わせを使用します。これらの組み合わせではシール材やシールテープを塗布して施工し、ねじ同士を密着させます。

機械結合にはG(PF)同士の組み合わせを使用します。こちらはねじ先端にパッキンを使用し、気密性を保持させます。Rp(PS)とG(PF)はどちらも平行ねじですが、寸法許容差がわずかに違うため、組み合わせて使うことはありません。

管用ねじの用途

管用テーパーネジは気密性・耐密性・水密性が高いので、水道管、水栓(蛇口)、ガス配管等の気体、液体などが通る管に用いられます。管用平行ねじは、機械部品の結合に使用されます。

管用ねじの検査方法

R(PT)とRc(PT)はテーパーねじ用ゲージがあります。R(PT)にはリングゲージ、 Rc(PT)にはプラグゲージを使用し、最小切り欠きと最大切り欠きの範囲内に収まれば合格という判定方法になります。またRpもプラグゲージを使用して検査します。G(PT)は限界ねじゲージを使用し、通りねじが無理なく通り、止まりねじ2回転を超えて入らなければ合格という判定方法です。

Point

管用ねじは、高い気密性・耐密性・水密性が必要な結合部分に用いられるねじです。
水道管やガスなどの気体が通る管や機械部品同士の結合に使用されます。

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